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韓国のプロサッカー「Kリーグ」が八百長問題に揺れている。
今月7日の時点で63人(元・現役のKリーガー37人、選手出身のブローカー11人、行方をくらましたブローカー6人、軍所属チーム選手9人)が八百長に関与したことが判明。この中には、元韓国代表や各チームの中堅選手、またデビューしたばかりの新人も含まれており、韓国サッカー界を揺るがす大事件となったが、今度は現役の監督が八百長に加担したとの疑惑が発覚した。この監督は、現在身柄を拘束されている。
拘束されたのは尚武フェニックスのイ・スチョル監督。八百長問題の調査を続けている関係者は、「イ監督が所属選手の両親を脅迫し、金品を受け取った容疑が持たれている」と11日に伝えた。
同氏は1996年に尚武フェニックスのコーチとして契約したのをきっかけに、2011年には監督へ就任、チームを率いる中でのできごとだった。八百長へ直接的に関わっていたのかどうかは現在調査中だが、選手の両親から1000万ウォン相当の金品を受け取ったことは確認されているという。
イ監督が拘束されたことを受け、韓国プロサッカー連盟は混乱に陥っている。八百長問題について2回目の記者会見を開いた矢先のできごとだっただけに、衝撃も大きかった。世間では「リーグ中断」の声が高まっているが、「八百長根絶に向けての対処法を打ち出し、Kリーグを健全なものにする」とし、リーグ中断の考えはないことを明かした。
今回、連盟が打ち出した策としては、まず「昇格制度」を導入し、Jリーグのように1部・2部リーグに分けた形でリーグ戦を行うという。万が一、八百長問題が発生すれば、該当チームにリーグ降格、勝ち点減点、AFCチャンピオンリーグ出場権のはく奪など、罰を科す方針だ。
また、シンガポールリーグで活用しているという「ウソ発見器」を導入し、徹底的な追及を行っていく考えだ。怪しいプレーが見受けられた場合、該当選手をウソ発見器にかけるというシステムだが、健全なるグラウンドへウソ発見器が登場するとは、事態の深刻さを物語っている。
一方、拘束されたイ監督率いる尚武フェニックスは、八百長問題により4人いるGKのうち3人が拘束中、また残り1名は出場停止という非常事態が発生。やむを得ず、9日のソウルFC戦ではDFの選手がゴールを守るという、まるでアニメのような光景が広がっていた。なお、試合は7対0という最多得点差で敗北。指揮官を欠いたチームは守護神まで失い、光のみえない長いトンネルに入ってしまったようだ。
参照元:Sports Seoul(韓国語)
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オリジナル記事: 大荒れKリーグ、監督も八百長疑惑で拘束 / ウソ発見器の導入も
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